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厚生労働省が発表した潜在保育士の数は…
なんと約60万人!!
平成25年度の
保育所に勤務する保育士数が
常勤 約320000人
非常勤 約89000人
合わせて41万人ですので…
現職の保育士さんの数よりも
潜在保育士さんのほうが
多いことになります。
潜在保育士とは、
保育士資格を持っているけど
保育士として働いていない方です。
ご自身の育児や介護等で
保育士の現場を離れている方も
いらっしゃるでしょう。
けれど、実際には…
保育士資格を持っているけど
保育士の給料では生活してゆけない。。。
お給料に対して、
子供の命を預かる負担が重過ぎる。
待遇が悪すぎて保育士同士の
いじめでメンタルを病んでしまった。
という理由で保育士を辞めてしまった
方も多いんです。
厚生労働省が発表した保育士に関する
調査では…
再就職を希望する潜在保育士の
約半数近い48.5%の保育士が、
保育に関する職を希望しないという
データがあります。
またその理由として…
◎給料が安すぎる
◎責任の重さ・事故への負担
◎労働時間が希望と会わない
◎重労働で残業が多い
◎休暇が取れない
…が多く挙げられています。
保育士の経験がある人なら
「あるある!納得!!」
という理由ばかりですよね??
これらの理由が複合的に重なり、
現在の保育士不足は生まれています。
でも、政府はこういったことを
今更気づいたわけではないはずです。
これまでも、
保育士の現状を知っていながら
放置していた、国家的なブラック福祉業
だったんです。
かつての、
看護職や介護職もそうでしたが
保育士だけが現状維持が続いています。
それはどうしてでしょうか??
ひとえに「子供が好き!!」
という保育士が多いというのが
理由だと感じいます。
ボランティアでも
子供に関わる仕事ができれば
幸せ。。。
好きなことを仕事にできるから
お給料なんて二の次!
そういった、
保育士が転職という保育士が
たくさんいるからこそ
成り立ってきた事業である
と感じます。
しかし、
長引く不景気から男性主権の社会制度が
崩壊し、結婚後も女性が働く必要性が
昨今高まっています。
そしていよいよ保育士不足で、
どうにもならないという状況になって
初めて政府が保育士確保のために
動き出しました。
保育士の待遇改善を実現できるのは保育士さんです!
待機児童問題が騒がれ始めて
20年目でやっとです。
その、対策の一つに
保育士の給与に5%上乗せする
助成金を保育施設に補助するという
モノです。
保育士離れの大きな理由の一つが
低賃金であることは間違いないので
それが改善するのは良いとです。
しかし、
実際には保育士の平均給与が
どのくらいなのかを知ると
ちょっと見え方が変わります。
これは、平成26年度の厚生労働省発表の
データですが、
保育士の平均給与は214万円(35歳)
です。
月額にすると約17万円で、
ここから保険料や税金が引かれますので
手取りは約15万円弱ぐらいになります。
どうでしょうか、
この15万円に5%を上乗せすると…
プラス7500円になります。
フルタイム正社員(35歳)の方の
手取りが15万円に月額7500円プラス
されたからといって
なにになるでしょうか??
家賃・光熱費・食費だけでも
いっぱいいっぱいでしょう。
政治家の先生であれば
一晩の飲み代にもならないのでは
ないでしょうか??
早朝出勤・サービス残業あたりまえ。
子供の命を預かる責任で
一瞬でも目を離せません。
真夏のプール指導も
雪遊びも子供と一緒に
長時間外で過ごします。
女性ばかりの職場の同僚や
保護者の対応に気を使う。
土日祝日・長期休みなんて
関係なし。
それだけ責任も負担も大きい
仕事なのにフルタイムで働いて
手取り15万円。
これって時間で割ったら、
アルバイトの最低賃金を下回って
しまいますよね??
今は高給取りの代名詞の看護職も
かつては安月給・低待遇に
あえいでいた時代がありました。
しかし、看護師同士が結束して
組合を作り待遇改善を求めて
声をあげることで待遇改善を
実現しました!!
保育だって、
同じように社会福祉の中で
無くてはならないものです。
国の保証を待つばかりではなく、
「低賃金・低待遇では働かない」
という意思を強く持って
行動しはじめましょう!!
劣悪な労働条件の保育園では
絶対に働き続けないでください!!